郷土料理京うどんとは?京都の長い歴史の中で育ったうどんの特徴を解説
京都の郷土料理「京うどん」とは?
京うどんとは「京都で食べられるうどん全般」を指しており、京うどんの定義は存在しません。しかし、家庭で食べる京都のうどんは鰹節と昆布の出汁と薄口醤油を使用するのが一般的のようです。一番の特徴は九条ネギを大きく切り、油揚げと一緒に煮込むこと。箸で持つと切れるくらいのやわらかさになります。
お店で食べるときは、いろんなお店を巡りたくなるほど様々なうどんが楽しめます。ちなみに、京都の「きつねうどん」は甘くない刻んだ揚げがのっており、大阪の「きつねうどん」は甘い揚げがのったものを指すようです。
京都のうどんの醍醐味はなんといっても出汁といえるでしょう。京料理とともに発達してきた、カツオと昆布の風味を利かせた薄味の出汁はまさに絶品。うどんは細めで、もちっとした食感で優しい味で透き通った出汁とのコンビはまさに絶妙と言った感じです。
京うどんの具材やスープの特徴
出汁は、真昆布をベースに「混合削り節」を使い、魚の味わいを濃厚に仕上げます。さらに煮干しをプラスして香りとコクをアップ。返しには、薄口醤油を使用し、魚の風味をより際立たせます。
京うどんの具材は、基本的には種類が少なくシンプルな印象です。
和束家でもシャキシャキ美味しい九条ネギと油揚げの2種類しか使いません。しかし、このシンプルさが逆に京の気品を表しているともいわれています。
京うどんの麺の特徴
京うどんの特徴である、だしが絡みやすく、だしを吸いやすい中細麺を使用しています。
小麦粉を水で練り、丹念に熟成させた昔ながらの素朴でシンプルな麺です。しかしながら基本的にはだし汁にこだわりが強いといわれているため、麺にはそこまでこだわりがないようです。
お箸で麺をつかんだ時に、ちぎれてしまうくらいにクタクタになるまで茹でます。コシのある麺とは真逆の特徴を持った京うどんの麺と言えるでしょう。
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京うどんは歴史的背景の要素が麺やだし汁に強く反映されています。
上品さにあふれただし汁を是非堪能してみてください。京都へのご旅行の思い出に是非お立ち寄りください。